【にゃんこらむ】猫専用アパートまやちぐらコラム

第31回 気をつけよう!猫が嫌う匂い

こんにちは、猫専用アパートまやちぐら
オーナーの田場です。

梅雨が明けて雨が降らないのはいいですが、
急に日差しが強くなりました〜…!!

これからコロナと共に
熱中症も怖い時期ですね。

外出先ではマスクがまだまだ必須です。

蒸れて苦しいですが
皆さん倒れないように気をつけましょう。

そして暑い季節になると
これまた怖いのが食中毒。

頻繁に外出するのを避けるため

食料を買いだめする方もたくさんいると思うので、

本当に気をつけないといけませんね。

あぁ、こんな時に食べられるかどうか

判断出来る動物の鼻が人間にもあったらなぁ‥

ということで、
我らが愛すべき猫たちの嗅覚について
今回は触れてみたいと思います。

猫の嗅覚は、
犬ほどではないとはいえ
かなり優れています。

人の2倍も嗅覚の細胞があり、
嗅ぎ分ける能力に関しては
人の数万〜数十万倍とも言われているんです。

 

そんな敏感な鼻を持つ猫。
当然嫌いな匂いがたくさんあります。

基本的に猫は
強い匂いや刺激臭を嫌います。

しかし嫌いなだけならまだしも、
【危険な匂い】というものもあるんです。

生活の中で知らないうちに
猫を危険に晒しているかもしれません。
ぜひ知っておきましょう。

匂いの種類ごとに
嫌う理由や危険な理由をご紹介しますね。

 


●柑橘系

人にとっては良い匂いの柑橘系。
実は猫には不快な匂いなんです。

酸っぱい匂い=食べ物が腐った匂い

というイメージを持つため、
猫は本能で危険だと判断するようです。

確かに野性の世界では
腐ったものは命取りですからね。
納得です。

それだけでなく実際に柑橘系の食べ物は、
リモネンという成分が猫にとって
毒となります。

リモネンは皮の部分に多いのですが、
猫の体は成分を分解できません。

体内にどんどん蓄積することになり、
嘔吐・かぶれ・麻痺など
病気の原因になる恐れがあるんです。

誤って口に入れないように
十分注意が必要です。

私もよくレモンを切ったりしてるので
気をつけなければ。

柑橘系のものを食べたり、
調理後にもちゃんと手を洗いましょうね。

 


●アロマ・ハーブ系

アロマやハーブは人を癒やします。

しかし猫を飼っている方は
かなり注意してください。

アロマの精油に含まれる有害な成分は
リモネン同様、猫には分解出来ません。

ただ猫の体内に
毒を溜めていくことになります。

匂いがどうこうより、
体に入ると命に関わります。

猫が生活している部屋では
アロマを焚いてはいけません。

ハーブも同じように
猫にとって毒になる種類があるため、
基本的には使わないのが一番です。

どうしても!どうしても使いたいなら!
猫のいない・猫が触れない場所で
慎重に使うことが絶対です。

 


●洗剤・香水

強い香りの洗剤や香水は
猫にとってストレスです。

まあ、人間でも得意な人と苦手な人
分かれるところですよね。

私は後者です。

敏感な猫の場合だと、
ボディソープやシャンプーですらも
嫌がる子がいるんですよ。

フローラル系の香料は
「メチルノニルケトン」
「中鎖トリグリセリド」
という成分等が
使われている場合があります。

なんか恐竜みたいな名前ですね。
早口言葉だったら言えなそう。

その成分の香りに
拒絶反応を示す猫が多いのだとか。

なるべく自然な素材のものを選ぶことで、
より猫から好かれるかもしれませんね。

 


●香辛料

スパイス系の強い匂いも猫にはNGです。

匂いも嫌がりますが、
香辛料の成分は刺激が強いので危険です。

体に入ることにより
胃腸炎や内臓障害を引き起こす可能性も。

猫が間違って食べないようにしましょう。

カレーなど加工したものもダメですよ。
猫の手の届かないところに
置くようにしましょう。


●ハッカ

湿布やかゆみ止めに使われる
メントール系の匂い。

これは柑橘系のような「腐敗臭」を
イメージさせる酸っぱい匂いに近いため、嫌いなようです。

ただ、メントールの匂いを
「マタタビに似た心地よいもの」

と感じる猫もまれにいるみたいです。

湿布などを
舐めてしまう猫もいるようなので
気をつけましょう。


●コーヒー

人にとっての嗜好品であるコーヒー。
私も大好きで毎朝飲んでます。

ですが猫には
匂いが苦手なだけではありません。

コーヒーに含まれる【カフェイン】って
よく耳にしますよね。

このカフェインという成分。

実は猫にとって
中毒症状を引き起こす可能性がある
危険なものなんです。

致死量は1kgあたり150mgです。

間違っても口に入れたりしないように、
猫の手が届かない場所で保管しましょう。


●お酢

お酢の強い匂いは
柑橘系・ハッカなどと同様の理由から
猫は嫌がります。

お酢にアレルギーのある
個体もいるそうですよ。

普段与えることがないため
気づくことが難しいですよね。

どっちにしても
口に入らないようにするのがベストです。


●男性の汗

猫を飼っている男性にとっては
ショックな事実をお伝えします。

男性の汗の匂いには、
猫にストレスを感じさせる成分が
含まれているそうです。

というか、哺乳類全般だそうです…

マウスでの実験で、
男性の汗に強いストレス反応があったと
研究結果も出ているらしいですよ。

私は人より汗をかきやすいので
だいぶショックでした(笑)

野生での「オスの匂い」は

獲物を取り合う
縄張りを守る

など、攻撃的な場面をイメージさせます。

そのため動物は本能的に
ストレスを感じるみたいですね。

反対に男性の汗の匂いが
好きな猫もいるようですよ!

個体によって好き嫌いが
はっきり分かれるようです。

うちの猫達は好き派であって欲しい!

どっちにしろ猫に触れる時は
「清潔にしたほうが好かれる」
ということですね。

ちなみに、女性の汗の場合は
逆に鎮静効果があるそうです。
羨ましい。


●タバコ

タバコは人間にも良くないですが、
猫ももちろん大嫌いです。

匂いだけではありません。

ペットの受動喫煙で受ける影響は、
同じ部屋で過ごす人間の
5~6倍という研究結果も出ています!

カーペットやカーテンに
タバコの煙って付きますよね。

ペットは人間に比べたら体格も小さく、
床に近い場所で生活をします。

そのため、有害物質の影響を
人間よりも強く受けるのだそう。

また、猫は体を舌で舐めることで
綺麗さを保ちます。

それが他のペットに比べて
有害物質を多く体に入れてしまう
要因にもなっています。

肺がんなど体に良いことは
一つもありません。

同じ空間では吸わないのが一番です。

「まやちぐら」では
人にも猫にも元気でいてほしい

そんな思いから、
敷地内の全面禁煙がルールです。



さて、今回は
猫が嫌う匂い・危険な匂いについて
お伝えしてきました。

もちろんこれらの匂いが
嫌いではない猫もいます。

人間と一緒に生活していると
慣れてしまうパターンもあるでしょう。

しかし猫は、体に合わない匂いの中で
知らない間にストレスを溜めているかも。

猫が嫌がる匂いを避けることで
もっと猫との距離が
縮まるかもしれませんよ。

 

【プロフィール】
田場 正親(たば まさちか)
1981年生まれ、本部町出身。


動物全般とカラオケとお笑いを好む。

185㎝・85㎏の体つきが災いしてか、

元卓球部部長なのに腰痛持ち。

 

ネコの殺処分数や飼える環境の少なさに

衝撃を受け「足りないのは愛情よりシステム」

(猫を助ける仕事/山本 葉子 著 より引用)を

合言葉に、猫も人も快適に過ごせるアパート作りを

本気で目指すことになる。

 

東京にある猫専用デザイナーズアパート

『Gatos Apartment』オーナー木津氏の元で

学んだ事と沖縄の風土を融合させたアパート

『まやちぐら』をおそらく初めて沖縄に作った、

そんな感じの人。

 

まやちぐらホームページ 

http://takiryoku.xsrv.jp/

 

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※このコラムは第4金曜日に更新します。次回は令和2年7月24日(金)の予定です。