【にゃんこらむ】猫専用アパートまやちぐらコラム

第32回 ごめん寝の理由を察してあげよう

 

こんにちは、猫専用アパートまやちぐら
オーナーの田場です。

本格的な夏ですね。
洗濯物がタオルとTシャツでいっぱいの毎日です。

ダイエット目的と野良猫さん達に会うため、
朝と夕方に散歩をするのが私の日課ですが…。

最近は何たって日差しが強い…!!

暑くて倒れそうになるので、
朝はより早い時間、夕方はより遅い時間に
家を出るようになってきています。

猫達も冷たさを求めて
床にゴロンすることが増えました。
特にのすは風呂場の床が大好きです。

 

猫が床で伸びてるの、好きなんですよねぇ。


癒される仕草を猫はたくさん見せてくれますが、
不満を訴える仕草というのもあります。

その一つが【ごめん寝】です。

皆さんは聞いたこと・見たことありますか?

ごめん寝というのは、前足の間に顔を埋めたり、
床に額をつけて寝る姿のことを言います。

「ごめんなさい」をしているような
寝姿からごめん寝と言われています。 
すまん寝と言ったりもするそうですよ。

正直、かわいい。
実際にこの寝姿、めちゃくちゃかわいいんです。

出来ればちょっと見てみたいとも思います。
が、理由を知ると猫のためには
ごめん寝が見れない環境の方が理想的です。

どういう時にごめん寝をするのか?

今回はその理由が様々だったので、
ご紹介したいと思います!

理由1︰眩しいから

猫の目の中には【タペタム】という
光を反射する器官があります。

この器官は光の量を増幅することが出来るため、
僅かな光もキャッチし、
明るく見ることが出来るのだとか。

そのため外からの日差しや
蛍光灯のちらつきが落ち着かず、
顔を手で覆う形で寝ている
ということが考えられます。

ちなみにフラッシュ撮影で
猫の写真を撮ったとき、
猫の目が赤くなるのは
タペタムが反射しているからだそうですよ。

ちなみに猫に対してフラッシュ撮影をすることは
ストレスや健康に害を与える可能性があるため、やめましょう。

理由2︰うるさいから

猫は耳も良いんです。
人間の聴力のなんと4倍以上!
優れていると言われています。

人間には聞こえない音も感じ取ることが出来るため、 
蛍光灯のブーンという音や
テレビの音などが気になって寝にくい場合に
ごめん寝をすることがあります。

猫の耳は前方を向いているので、
手や床で耳をふさぐことで
「うるさくて眠れないよ」
とサインを出しているのかもしれません。

理由3︰うつ伏せのまま寝ちゃったから

香箱座りや伏せの状態から眠たくなって、横に倒れたりせず顔がそのまま落ちていく形で寝てしまったパターンです。

↑少し崩れていますが、これが香箱座りです。

理由の中ではとても平和ですね(笑)
不満ではなくこういった理由から
ごめん寝を見せてくれたら最高ですよね!

さあ、ごめん寝をする理由について
3つほど大まかに挙げてみました。

猫がごめん寝をしていたら、
ストレスが溜まっている可能性があります。

猫が寝ている時には邪魔をしないように
上記に挙げた理由も参考にして
対策をしてあげましょう。

【猫が快適に寝るための環境対策法】

・部屋の明るさを下げる

どうしても猫が寝ている部屋で
遅くまで明かりをつけなきゃならない場合は
せめて光の量を下げてあげましょう。
ムーディーな雰囲気になり、
ピッカピカに明るい部屋よりは
快適に眠れるはずです。

・テレビの音量を下げる

音の問題も猫の睡眠環境に影響が起こり得るので
気にしてあげましょう。
小さい音で落ち着いた空間作りが大切です。

・タオルやブランケットなどをかける

部屋の明るさをそんなに落とせない場合は、
タオルなどで光を遮ってあげると
多少は寝やすい環境になるかと思います。
猫のお気に入りのタオルなら尚良いですね。

・真っ暗になる場所を作る

部屋の一角で良いので、
光が当たらない暗くて静かな場所を
作ってあげると良いかと思います。

ただその場所を気に入って
寝床にするかは猫さん次第。

・蛍光灯をLEDに、または白熱灯に変える

蛍光灯特有の光のちらつきや振動音を
猫は敏感に感じ取ります。

LEDや白熱灯に変えることで
そういったものが軽減されると言われているため、
睡眠環境を良くする対策としては
効果が期待出来るでしょう。

他にもまだまだ
対策法はありそうですね。

猫が寝やすい環境を作るためには
飼い主の意識や生活習慣から
見直していく必要もあります。

人間だって明るい部屋ではリラックスして眠れないし、
うるさくされたら嫌ですよね。
赤ちゃんが寝ている時には大きな音を立てる人はいません。

それと同じことだと思いませんか?

本当は落ち着いた場所で寝たいのに
大好きな飼い主さんのそばにいたいから
明るくうるさい部屋でも我慢して
ごめん寝をしてる猫さん…

いじらしくて胸が痛い。

こちらがごめんねと言うべきですね。

こういった目隠しをしている寝姿も
ごめん寝とは違っても
まぶしかったりするのかもしれませんね。

気をつけよう。ごめんよ。

また、ごめん寝とは若干違いますが、
壁に頭を付けたような仕草をしている場合は
深刻な病気のサインかもしれません。

その名もヘッド・プレッシング。

一見反省しているようなポーズなので可愛らしく見えますが、
脳腫瘍や脳卒中など一刻を争うような病気が潜んでいるかもしれないのです。

壁に頭を付ける以外に、

・床に頭を擦り付ける
・壁をずっと見続ける
・部屋の隅っこでずっと動かない
・同じところをずっと歩いている
・聴覚障害

こういった行動が見られたらすぐに病院へ行くべきです。
また、病院へ行く際には写真や動画などを撮っておくと良いでしょう。
診断がスムーズになる可能性があります。

ごめん寝は頻繁にする子もいれば全くしない子もいます。
理由も今回ご紹介したもののどれかが必ず当てはまる訳ではなく、
単純に寝やすいからという理由だけでごめん寝をする子もいるようで、
猫の個性によるところが大きいです。


それでもごめん寝をしていたら
日頃猫と共に暮らす中で、
どんな気持ちでごめん寝をしているのか?

その理由を汲み取って考えてあげることが
猫のより快適な暮らしに繋がる一歩になるでしょう。

【プロフィール】
田場 正親(たば まさちか)
1981年生まれ、本部町出身。


動物全般とカラオケとお笑いを好む。

185㎝・85㎏の体つきが災いしてか、

元卓球部部長なのに腰痛持ち。

 

ネコの殺処分数や飼える環境の少なさに

衝撃を受け「足りないのは愛情よりシステム」

(猫を助ける仕事/山本 葉子 著 より引用)を

合言葉に、猫も人も快適に過ごせるアパート作りを

本気で目指すことになる。

 

東京にある猫専用デザイナーズアパート

『Gatos Apartment』オーナー木津氏の元で

学んだ事と沖縄の風土を融合させたアパート

『まやちぐら』をおそらく初めて沖縄に作った、

そんな感じの人。

 

まやちぐらホームページ 

http://takiryoku.xsrv.jp/

 

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「週刊タイムス住宅新聞」(毎月第3金曜日発行号)にもコラムを掲載しています。

 

※このコラムは第4金曜日に更新します。次回は令和2年8月28日(金)の予定です。