【にゃんこらむ】猫専用アパートまやちぐらコラム

第33回 猫の熱中症対策、してますか?

こんにちは、猫専用アパートまやちぐら
オーナーの田場です。

 

最近我が家ののすは耳に傷が出来てしまい
エリザベスカラーをしていました。

血がかさぶたになっては剥がれ、
かさぶたになっては剥がれ…
そんなループが続いていました。

自分で引っかいたのか、
ビビとじゃれていて出来たのか。

はたまた風呂場の床に転がって
顔面を擦りつけすぎたのか。

我が家の風呂場の床は
硬めでゴツゴツしています。
強くしつこく擦ったら
傷付きそうな感じはあるんです。

でも冷たくて気持ち良いから
のすは風呂場の床が大好きで。

耳が傷付いた原因は謎のままですが…
ただ、外耳炎等の病気の可能性もあるので、病院に連れていきます。

もし風呂場の床が原因なら
リビングをもう少し涼しく
快適な空間にしてあげないと
ダメなのかな〜と思っています。

耳の問題と同時に、
風呂場に涼を求めて避難しているなら
リビングがそれだけ暑いということ。

暑い日はやっぱり我が家の猫達も
床でぐで〜っと伸びている時間が長いですし、
基本的にうちの猫達は
リビング以外の場所に行かないので
室温の暑さから熱中症にでもなったら大変です。

そう、意外と思う方もいるかもしれませんが、
実は猫も熱中症になると言われているんですよ。
 
猛暑というのは猫にとってもかなり危険です。
特に6月から8月にかけては
熱中症になりやすい時期とされています。

人間より発症しやすいそうですよ。

また、沖縄の場合は高温多湿。

湿度が高いことも
熱中症を引き起こす要因として
よく言われていますよね。

湿度の高い場所は汗が蒸発しにくいです。
そのため熱を外へ出す能力が低くなり、
熱中症のリスクが高まるんだそうです。

6月から8月とは言いましたが、
それよりも長い期間で
気をつけた方が良さそうですね。

さて、猫は人間と同じく、
汗をかくことで熱の放出をします。

が!

これが可哀想なことに
汗をかける部位はわずか
肉球と鼻だけと言われています。

肉球と鼻だけですよ!?
そんなに小さな面積だけでは
熱を逃がしきることは
容易じゃないですよね。

おまけに全身が毛で覆われていることで
熱もこもってしまいます。

熱中症が起こりやすいのも頷けますね。

また、【熱中症になりやすい猫の種類】
というものもあります。

まずは長毛種。
毛が長い分、熱がこもりやすい長毛種は注意が必要です。

毛量が多い子はブラッシングをこまめに行うことで通気性を良くしてあげましょう。

次に鼻の低い猫。
ペルシャのようなつぶれた鼻の子は
呼吸時に空気が通りにくく、
他の種類よりも大きく筋肉を動かして
呼吸をする必要があります。

大きく筋肉を動かすことで体温が上がり、
発症に繋がりやすいとされています。

他には老猫、仔猫、肥満猫、
療養中の猫や呼吸器系の弱い猫なども
体がデリケートなため要注意です。

特に老猫は体温調節機能が低下している分、
発症率が高まるそうです。

熱中症によって
脳や臓器にダメージを受けてしまうと、
容態が急に変わることもあるので
気をつけなければなりません。

熱中症の症状としては、
熱、犬のように舌を出した呼吸、
全身の痙攣などさまざまな症状があります。

熱中症を発症した猫は
触っただけで体温が熱く感じられると言います。

そういった「熱中症の症状かも?」と
異変を感じた場合には、
まず涼しい場所へ移動させて
熱を測りましょう。

熱の測り方は一般的に肛門か耳で測ります。

人間用の体温計でも代用は出来ますが
直腸を傷付ける可能性があるので、
ペット専用の先端が柔らかいものが良いでしょう。

ちなみに耳専用の体温計もあるので
チェックしてみてくださいね。

肛門で測る場合は二人がかりで、
体を固定する人と体温を測る人に
分担すると良いかと思います。

衛生面を考えて体温計の先端に
カバーやラップをつけたら、
ワセリンやオリーブオイルなどで
肛門の滑りを良くします。

尻尾の付け根を持ち上げて、
2〜3cmくらい体温計を挿入したら
体温計が抜けないよう体を固定します。

猫は特にお尻を触られるのを嫌がるので
逃げたり暴れたりするかもしれません。

その時は無理せず病院でプロに頼みましょう。

熱の目安として、平熱は38度くらい。
40度以上から危険とされていて、
41度を超える場合には
すぐに病院へ連れていくレベルです。

熱が43度以上になると
死亡率も非常に高まるそうなので、
念のため40度の時点で
病院に連れて行くことを考えましょう。

病院へ行く前の応急処置として、
熱を測った後は
保冷剤や濡れタオルを使い、
頭や脇など動脈のある部分を冷やします。

飲める状態であれば水をあげましょう。
すぐに吐いたり、飲めない時には
水を含ませた布などで
舌を濡らす程度にしましょう。
そして冷やしたまま病院へ連れて行きます。

室内飼いの猫というのは、
風がなく熱気がこもる部屋で
熱中症になりやすいとされています。

特に飼い主が留守中に発症する場合が多いようです。

外出時の対策として、
エアコンや扇風機で部屋の温度を
27度くらいに保ってあげると良いですね。

本当は部屋のドアや窓を開けて
風通しを良くしたいところですが、
防犯上の問題と猫が逃げたら困るので
あまりオススメしません。

我が家では引っかきに強く、
破られる心配のない網戸から
風を入れるようにしていますよ。

↑まやちぐらの網戸は強く、
猫達も結構ガリガリやりますが
3年ほど経った現在もほぼ無傷です。

そして忘れちゃならない湿度。
40~60%で保っているとベストですよ。

もちろん綺麗なお水も忘れずに。
ケージに入れておく場合には
お水の予備も用意しておくといいですね。

飼い主の予防次第で、
大切な猫達を熱中症から守ることが出来ます。

まだまだ続く暑い日を
猫達と一緒に乗り切っていきましょう!

【プロフィール】
田場 正親(たば まさちか)
1981年生まれ、本部町出身。


動物全般とカラオケとお笑いを好む。

185㎝・85㎏の体つきが災いしてか、

元卓球部部長なのに腰痛持ち。

 

ネコの殺処分数や飼える環境の少なさに

衝撃を受け「足りないのは愛情よりシステム」

(猫を助ける仕事/山本 葉子 著 より引用)を

合言葉に、猫も人も快適に過ごせるアパート作りを

本気で目指すことになる。

 

東京にある猫専用デザイナーズアパート

『Gatos Apartment』オーナー木津氏の元で

学んだ事と沖縄の風土を融合させたアパート

『まやちぐら』をおそらく初めて沖縄に作った、

そんな感じの人。

 

まやちぐらホームページ 

http://takiryoku.xsrv.jp/

 

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「週刊タイムス住宅新聞」(毎月第3金曜日発行号)にもコラムを掲載しています。

 

※このコラムは第4金曜日に更新します。次回は令和2年9月25日(金)の予定です。