第23回 家族を守る為にすべき事
こんにちは。
まやちぐらオーナー田場です。
先月は台風17号のお話をしましたが、
今度は19号が本州に甚大な被害を
もたらしてしまいました。
大型で強い台風19号「ハギビス」の
台風上陸から1週間以上たった時点でも、
3961人が避難生活を余儀なくされています。
総務省消防庁によると、台風上陸から
台風の影響で死者71人と行方不明者12人、
重傷者32人、軽傷者383人が確認されています。
全半壊の住宅は1627棟、
一部破損家屋は3138棟、
浸水家屋は6万2400棟以上。
NHKは同日午前9時すぎの時点で、
82人死亡、11人不明と伝えている。
国土交通省は7県の71河川135カ所で
堤防の決壊を確認したと発表。
行方不明者の発見を祈りながら
これ以上被害が大きくなりませんようにと
ニュースをただただ見つめることしか
できませんでした。
先祖から受け継いだ家、嫁いだ家、
仕事の都合で住んでいる家、アパート、
個人個人様々な背景があり、
今の場所に住んでいます。
今回被害に遭われた、もしくは
被害を近くで見ていた、ニュースで
見ていた方は、住む場所や設備を
もう一度見直そうと考えたのでは
ないでしょうか?
仕事や家族、思い入れ等も
あると思うので、簡単に引っ越すのは
難しいと思います。
なのでせめて今住んでいるとこが
どういった危険性があるかを把握し、
その災害に対する対策をあらかじめ
準備しておくことだけでもして頂きたいです。
いろんな災害が出て、少しづつ
知名度は上がってきましたが、
土地の様々なリスクがわかる
ハザードマップというのが存在します。
https://disaportal.gsi.go.jp
⬆️ハザードマップ
このハザードマップでご自分が
住まわれている地域にどのような
災害が起こりうるのかを調べて
おくことがまずは自身と家族を
守る第一歩になるのではないでしょうか?
それを調べた上でさらに、
住まいがアパートやマンションでしたら
災害に強いかどうかの確認も
必要です。
建物の基礎がしっかりしていて、
津波でも流されにくい構造か
どうかをアパートを決める際、
質問すれば調べてもらえるはずです。
津波で流されなかった家を
まとめたサイトがあるので
紹介します。
https://matome.naver.jp/odai/2144224150283951401
⬆️津波に負けない家とは?
やはり基礎が弱いと津波などに
家ごとさらわれてしまう可能性が
上がってしまいます。
これから新築を計画している人には
ぜひ、基礎固めをしっかりとして
欲しいと思います。
また、ここ数年は建築ラッシュが
続いていて、新しいアパート、
マンション、戸建てが増え続けて
います。
まやちぐらの隣、またその隣も新築
戸建てがほぼ完成。その隣は
大東建託のアパートが完成。
猛烈な勢いで建物が増え続けています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、
現在沖縄は不動産バブルで、土地、
建物が高騰しております。
以前にもこのコラムでお話させて
頂きましたが、私は保護猫旅館を
計画していましたが、建築単価の
高騰により断念せざるをえなくなりました。
不動産バブルのしわ寄せで、建物にかける
費用を抑えがちなオーナーが
多くなり始めているようです。
昔から入居者のことは考えず、
コストのことばかり考えて、とにかく
「安く作れ!」というオーナーが
一定数います。
私自身も1,000棟近く物件を
見てきましたが、
「こんなにケチって大丈夫なの?」
という物件を多数見かけたことが
あります。
最初に建物にかけるコストを
削ってしまえば、入居者の住み心地は
もちろん悪くなります。
また、建物の劣化スピードも早まり、
修繕費などが後々余計にかかってきます。
つまり最初に費用を削っても誰も
幸せにならないんです。
もちろん無尽蔵にコストをかければ
言いわけではありません。業者にも
利益が出て、こちらの予算の収まる
範囲で最高の物を探し出して行くのが
ベストだと考えています。
私はまやちぐらを建てる時、
予算の許す限り、できるだけ建物に
お金をかけました。
まやちぐらは私自身も生活している、
賃貸併用住宅ですが、自宅部分のコストを
できるだけ抑え、賃貸部分にお金を
かけるようにしました。
防火ガラスもグレードアップし、
キッチンも使い勝手の良い製品に
グレードアップ等々。
自宅部分の予算を削りすぎて、
賃貸部分にはトイレに大きな棚が
あるんですが、自宅部分は棚が
作れませんでした(笑)
猫が逃げ出さないよう引っ掻きに
強い強化網戸にしたり、台風時の
強い吹上げでも水が入りにくい
サッシを選んだり、災害も想定して
多くの予算を組みました。
先ほども書きましたが、最初に
お金をかけないと後からどうせ
修繕費がかさみます。
まやちぐらは最初に予算を
かけたおかげでまだまだ大きな
修繕は出ていません。
普通の網戸だと猫が引っ掻いて
穴が空き、そこから猫が逃げて
しまうという話をよく聞きます。
しかし強化網戸はうちの愛猫、
のすとビビ、たまに預かる入居者の
飼い猫タイツに引っかかれて3年
近く経ってもビクともしません。
最初に予算をかけておいて
よかったと心底思います。
私たちは物件を選ぶことができます。
ただ、その物件を選ぶ際、災害時の
想定はあまりしないと思います。
なのでこれからは物件選びの際、
日当たりや利便性、家賃はもちろん、
そこに「防災時の強さ」も項目に
加えて頂きたいです。
台風や地震、津波に耐えうる物件を
時間と労力という自分の予算をかける
ことで、後々の自分や家族が守れると
考えれば安い出費ではないでしょうか?
このコラムが少しでも読者やその
周りの意識を変えてくれることを
願います。
本日も最後までお読み頂き
ありがとうございます。
【プロフィール】
田場 正親(たば まさちか)
1981年生まれ、本部町出身。
動物全般とカラオケとお笑いを好む。
185㎝・85㎏の体つきが災いしてか、
元卓球部部長なのに腰痛持ち。
ネコの殺処分数や飼える環境の少なさに
衝撃を受け「足りないのは愛情よりシステム」
(猫を助ける仕事/山本 葉子 著 より引用)を
合言葉に、猫も人も快適に過ごせるアパート作りを
本気で目指すことになる。
東京にある猫専用デザイナーズアパート
『Gatos Apartment』オーナー木津氏の元で
学んだ事と沖縄の風土を融合させたアパート
『まやちぐら』をおそらく初めて沖縄に作った、
そんな感じの人。
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※このコラムは第4金曜日に更新します。次回は令和元年11月22日(金)の予定です。