虹の橋 

~おきなわにゃんこビレッジver.~

 

【虹の橋とは】ペットを亡くした人々の間で語り継がれる作者不明の詩。さまざまな国で翻訳され、世界中に伝えられています。

 

 

第1部

 

天国の少し手前に「虹の橋」と呼ばれる場所があります。

この地上にいる誰かと特に親しかった動物は、死を迎えると虹の橋へ向かいます。

 

そこには草地や丘があり、動物たちはみんな一緒に走り回って遊ぶのです。

食べ物も水もたっぷり、お日さまの光が降り注ぎ、動物たちは暖かく心地よく過ごします。

 

病気だった子も、年老いていた子も、ここへ来るとみんな元気を取り戻し、

傷ついたり不自由な体になっていた子たちも、また元通りに力強くなるのです。

まるで過ぎ去った日々の夢のように…。

 

みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ小さな不満があります。

それは、特別な誰かと、残してきた誰かと会えないこと。

その人がここにいなくて寂しいのです。

 

動物たちはみんな一緒に走ったり遊んだりしています。

しかし、ある日、その中の一匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。

その瞳はきらきらと輝き、身体は喜びに震えはじめます。

 

突然、その子はみんなから離れ、緑の草を速く、速く飛ぶように走り出します。

その子はあなたを見つけたのです。

 

そして、ついにあなたとあなたの特別な友だちは出会い、再会の喜びに固く抱き合います。

もう二度と離れることはありません。

 

幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎ、あなたの両手は愛する友の頭を優しくなでます。

そして、あなたは信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。

長い間あなたの人生から失われていたけれど、心からは決して消えなかったその瞳を。

 

それから、あなたたちは一緒に「虹の橋」を渡って行くのです。

 

 

 

第2部

   

しかし、動物たちの中にはみんなと違う様子の子もいます。

それは、疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されることのなかった子たちです。

 

彼らは、一匹、また一匹と、特別な人と再会し一緒に橋を渡っていく動物たちを切なげに眺めています。

この子たちには特別な誰かなどいないのです。

地上で生きている間、そんな人は一人も現れなかった。

 

しかしある日、彼らが遊んでいると、橋へと続く道の傍らに誰かが立っているのに気づきます。

その人は、そこで繰り広げられる再会の様子を切なげに眺めているのです。

その人は、生きている間、動物と暮らしたことがありませんでした。

疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかったのです。

 

ぽつんと佇むその人に、愛されたことのない動物が近づいていきます。

どうして一人ぼっちなんだろうと不思議に思いながら。。

 

そして、愛されたことのない者同士が近づくと、奇跡が起こります。

そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのです。

地上では巡り会うことのできなかった特別な人と、その愛する友として。

 

ふたつの魂は、この「虹の橋」のたもとでついに出会い、

苦痛も悲しみも消え、一緒になるのです。

 

彼らは共に「虹の橋」を渡り、もう二度と離れることはないのです。

 

愛猫とのお別れは辛く、大きな悲しみを抱えることになります。

大切な存在を失ったショックで何も手につかなくなる人も多いと思います。

 

そんなとき、心の拠り所となるのが「虹の橋」です。

「虹の橋」の詩は、旅立ったにゃんこたちの幸せな姿を想像させてくれます。

 

そして、いつか天国へ行くまえに愛猫と再会し、

その後は永遠に一緒に過ごせるという希望を与えてくれます。

 

第2部は、この世で幸せになれなかった猫たちにも

思いを馳せることができるのではないでしょうか。

 

「虹の橋」を信じることで、少し心が軽くなるような気がします。

 

                      おきなわにゃんこビレッジ