第38回 室内か屋外か
こんにちは、猫専用アパートまやちぐら
オーナーの田場です。
猫を飼うときに
室内だけで飼おうか？
内外を行き来出来るようにするか？
迷う方もいるのではないでしょうか。
まやちぐらでは
【完全室内飼い】を入居条件として
住民の皆さんに守って頂いています。
では「なぜ完全室内飼いが良いのか？」
今回は室内飼いのメリットについて
話を掘り下げます。
外に出れない不自由さという面では
可哀想な気持ちがもちろんあります。
外に出る猫は
好きな時に好きな場所へ行けますからね。
ストレスは溜まりにくいかもしれません。
しかし室内飼いには
猫が安全に暮らせるメリットが
たーーくさん！あるんですよ！
外を行き来する猫の場合、
飼い主として心配なのは
外で何をして、何を食べているのか？
この点が大きいでしょう。
把握出来ないことが多いために
健康管理が難しい…！！
ずっと家にいるわけじゃないので
些細な猫の体調変化を
見落とす可能性だってあります。
また他の猫と関わる中で
ケガを負う・負わせてしまう、
病気をもらう、
望まない妊娠なども考えられます。
迷い猫になるリスクとは
常に隣り合わせという状況も不安です。
猫に帰巣本能が備わっていたとしても
道に迷ってしまったり、
大きな道を超えたまま
戻れなくなったという話もあります。
帰りたくても帰れなくなる原因が
外の世界にはたくさん潜んでいます。
また外を行き来する猫の死因で
最も多いとされているのが交通事故。
猫は車の前に飛び出した時に
引き返すことが出来ず
その場で固まってしまう習性があるので
車に轢かれやすいんだそうです。
また近隣住民とのトラブルも深刻です。
ご近所さんの敷地内に入って
大切に育てている植物に粗相する、
家庭菜園を荒らす、
ゴミを漁るなどが考えられます。
そして普通に猫が苦手な人だっています。
猫だけに限りませんが、
動物を飼うなら
家の周辺にも気を配りたいですよね。
室内で飼うことで、
このような数々のリスクから
猫を遠ざけることが出来ます。
が！！
忘れてはならない注意点もあります。
室内は行動範囲が
どうしても制限されてしまいます。
運動不足から肥満になる猫は
外猫に比べて多いと言われているんです。
お気に入りのおもちゃを使う、
エサを小分けにして
いろんな場所に置いてみるなど
体を使う環境を用意して、
たくさん運動させちゃいましょう！
まあ…
ぽっちゃり猫さんも
それはそれで可愛いんですけどね（笑）
それからもう一つ。
室内は外より安全とはいえ、
ガスコンロ
暖房器具
お風呂場
電気コードなど
危ない場所や物が存在します。
我が家ではトイレの電気コードに
カバーを取り付けて
猫が噛めないようにしていますよ。
あとはキッチンに上らないように
使わない時だけ猫用の柵を置いたり…
お風呂場に入らないように
ドアを閉めたり。
まやちぐら全戸では
猫がコードを噛んだりしないように
コンセント自体を手の届かない位置に
設置しています。
猫の行動を予測して、
危険に晒さないよう
予防を徹底してあげましょう。
猫の平均寿命の話になるんですが、
一般社団法人
日本ペットフード協会の
【2020年（令和２年）
全国犬猫飼育実態調査】の中で
室内猫は16.13歳、
外を行き来する猫は13.57歳と
約2年も寿命の差が
開いていることがわかりました。
室内猫は長生きするという、
これは最大のメリットですよね。
大切な家族である猫と、
出来るだけ長く
一緒に暮らしたいものです。
【プロフィール】
田場 正親(たば まさちか)
1981年生まれ、本部町出身。
動物全般とカラオケとお笑いを好む。
185㎝・85㎏の体つきが災いしてか、
元卓球部部長なのに腰痛持ち。
ネコの殺処分数や飼える環境の少なさに
衝撃を受け「足りないのは愛情よりシステム」
(猫を助ける仕事/山本 葉子 著 より引用)を
合言葉に、猫も人も快適に過ごせるアパート作りを
本気で目指すことになる。
東京にある猫専用デザイナーズアパート
『Gatos Apartment』オーナー木津氏の元で
学んだ事と沖縄の風土を融合させたアパート
『まやちぐら』をおそらく初めて沖縄に作った、
そんな感じの人。
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「週刊タイムス住宅新聞」（毎月第3金曜日発行号）にもコラムを掲載しています。
※このコラムは第4金曜日に更新します。次回は令和3年1月26日（金）の予定です。
