【にゃんこらむ】猫専用アパートまやちぐらコラム

第40回 私がオバサンにニャったら

こんにちは、猫専用アパートまやちぐら
オーナーの田場です。

「のす」が田場家に来てから
4年ほど経ちました。

なんて時が経つのは早いんでしょうね。
と同時にのすがシニアになる時のことを
時々ぼーっと考えたりもします。

「のす」と息子は同い歳なので
息子が中学生を卒業する頃には
もうのすはいないんだろうか…

なんて思うと
すでに泣きそうになったり。笑

近年では人間だけじゃなく
猫も高齢化が進んでいるんだそうです。


平均寿命はというと…
完全に室内のみでの飼育だと約15歳で、
外も行き来する猫は約12歳。

この10年で+0.5歳だそうですよ。

+0.5~?
そのくらいで高齢化なんて言えるの~?
と思ったそこのアナタ。

猫の+0.5歳は
人で言うと+3~3.5歳なんですよ!
そう考えるとスゴくないですか??

【長生きする遺伝子を持つ個体】
というものも存在するそうで、
20歳前後まで生きる子も
案外いるみたいですね。

そして驚くべきは
ギネスに記録された最高寿命。

なんと38歳と3日!!
これは人間に換算すると
約170歳!!!!
だそうです。

「のす」と「ビビ」も
それくらい生きてくれたら最高(^ω^)

そんなわけで今回は
老猫の体・行動などの変化や
どういった環境が必要なのかについて
お話していきましょう。

愛猫にいつまでも元気で
長生きしてもらうことは
全飼い主の望みですよね!

それを実現するためには
年齢に寄り添ったケアや環境を用意し、
支えていくことが必須になってきます。

まずはなんと言っても食事。


老猫になるにつれて
噛む力がだんだん弱くなったり
運動量が減ることで
食が細くなったり…

食事の面だけでも
様々な変化が起こります。

一回分の食事の量を減らして
一日3~5回ほどに小分けにすると
少量ずつでも
栄養が摂りやすくなってオススメです。

運動量が減る分、肥満になりやすいので
低カロリーで栄養をしっかり含んだものを
選びましょう。

今まで食べていたドライフードが
上手く飲み込めなくなり
吐き戻すことも考えられます。

その場合は
・ドライフードを細かく砕く
・少し水を混ぜてふやかす
・ウェットフードに切り替えてみる
といった工夫が必要です。

ちなみにフードを切り替える時は
今まで食べていたフードに
少しずつ混ぜていってくださいね!

猫は突然の変化を嫌います。
急にフードがガラッと変わると

「なにこれ、知らニャい、食べニャい。」
(=`ω´=) ム!

と食べてくれないことも。

徐々に慣れさせていくことが大事です。

また、これは高齢猫に限りませんが
お皿に高さを出して
猫が頭を下げずに
食べられるようにするのを忘れずに。

床にお皿の直置きはNGです。


頭が下がった状態で食べると
フードが逆流しやすく
吐き戻しに繋がります。

高齢猫の場合は食が細くなるため
吐き戻してしまうと
しっかり栄養が摂れない
可能性があります。

お皿の高さは結構大事ですよฅ^ΦωΦ^ฅ

ちなみに猫専用の食器なんですが
お皿の外にご飯が溢れにくく
常に真ん中にご飯が集まるような
お皿も販売されています!

猫壱 ハッピーダイニングシリーズの
フードボウルです。

いつものお皿で
上手く食べられなくなった子には
おすすめです。

普通に食べこぼし激しい子にも
おすすめです。笑

それから忘れてはならないのは
水飲み場を増やすこと。

夏場は特に脱水症状を防ぐため
新鮮な水を色々な場所に置いて、
こまめに飲める環境を整えましょう。

運動面では体力が衰えることで
遊ぶ回数や運動量が少なくなってきます。

とはいえ健康のためにも
運動は必要ですよね。

そして「衰えてもまだまだ遊びたい!」
そんなアクティブな猫さんもいます。

キャットタワーやキャットステップは
今までの段差が難しくなったら
【段差が低く、面積は広いもの】を
用意してあげましょう。

踏み外さずに高い場所へ行けることで
運動不足解消と
ストレス軽減に繋がります。

まやちぐらでは
磁石によって高さが変更出来る
キャットステップを設置しています。

老猫になっても
低めの段差に変えられるので
無理なく遊べる環境が作れます。

万が一の落下に備えて
クッションフロアなど
床に柔らかい素材を敷いたり
周辺を片付けてケガをしないように
気を配りましょう。

体のケアでは
グルーミングや爪とぎの回数が
少なくなってきます。

そのため毛玉が出来やすくなったり
爪が伸びすぎて肉球に刺さったりと
危険なことが色々と考えられます。

こまめにケアを行ううえで
ケアアイテムの変更も必要でしょう。

老猫になると体が痩せてくるのですが
若い頃には使えてた硬いブラシは
痩せてきた猫にとっては痛いもの。

ブラッシングを嫌がる原因にも!

ブラシが直接肌に当たらないものや
柔らかい素材のブラシが◎。

また老猫は、爪とぎで力が入りにくくなり
思うようにとげなくなるようです。

気持ち良くないので爪とぎ回数も減少。


爪とぎをしないため古い爪が残り、
どんどん分厚い爪になっていきます。

厚く硬い爪は専用の爪切りじゃないと
一回では切れません。

そのため何度も切ったり
大きな衝撃が伝わることで
猫がより爪切り嫌いに。

悪 循 環。

1回でちゃんと切るために
老猫専用の爪切りは必須です。

その他には、目ヤニや口の周りなどを
こまめに拭いたり
歯周病など口内トラブルも起きやすいので
頻繁にチェックすることも大事です。

毎日の触れ合いの中でも
様子の変化や違和感に気付いたら
すぐかかりつけの病院へ。

老化が始まってくる7歳を過ぎたら
半年に1度のペースで
健康診断を受けるのも良いですね!

猫の病気は早期発見が重要になるものが
多いといいます。

高齢猫のためにできることは
今回挙げたこと以外にも多々あります。

その子の気持ちに寄り添った環境へと
少しずつ変えてあげることで
高齢になっても暮らしやすく
安心して生活が送れることでしょう。

 

【プロフィール】
田場 正親(たば まさちか)
1981年生まれ、本部町出身。


動物全般とカラオケとお笑いを好む。

185㎝・85㎏の体つきが災いしてか、

元卓球部部長なのに腰痛持ち。

 

ネコの殺処分数や飼える環境の少なさに

衝撃を受け「足りないのは愛情よりシステム」

(猫を助ける仕事/山本 葉子 著 より引用)を

合言葉に、猫も人も快適に過ごせるアパート作りを

本気で目指すことになる。

 

東京にある猫専用デザイナーズアパート

『Gatos Apartment』オーナー木津氏の元で

学んだ事と沖縄の風土を融合させたアパート

『まやちぐら』をおそらく初めて沖縄に作った、

そんな感じの人。

 

まやちぐらホームページ 

http://takiryoku.xsrv.jp/

 

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「週刊タイムス住宅新聞」(毎月第3金曜日発行号)にもコラムを掲載しています。

 

※このコラムは第4金曜日に更新します。

次回は令和3年4月23日(金)の予定です。