【保護猫レポート】「エコマール那覇」で新しい飼い主さん募集中!――那覇市の譲渡事業

 

「ねこを飼ってみたい」と思っている方にぜひチェックしてほしい「おきなわにゃんこビレッジ保護猫情報」。

今回は那覇市(環境衛生課)の「犬・猫譲渡事業」を紹介します。

 

訪れたのは南風原町にある「エコマール那覇プラザ棟」。

ここでは、那覇市内で保護され、人と共に幸せに暮らすことができると判断された猫や犬の譲渡を行っています。

 

ただし常に譲渡可能な猫や犬がいるわけではないので、見学前には電話での確認が必要です。

また、譲渡対象者は那覇市民(20歳~65歳未満)が優先で、事前登録制となっています。

 

プラザ棟4階に上がると、ねこちゃん・ワンちゃんそれぞれ専用の部屋がありました。

譲渡希望者はここで対面しふれあうことができます。 

取材当日は、やんちゃな子猫やきれいな毛並の黒猫、貫禄のある大人の猫など

9匹のねこちゃんに会うことができ、すでに新しい飼い主さんが決まっているコもいました。

 

環境衛生課には市職員の獣医さんが常駐し、保護された猫は検便や駆虫、必要に応じてワクチン接種、不妊去勢手術を済ませ譲渡に備えます。

 

見学をして実際に引き取るまでの間には、書面による申し込みやマンツーマンの譲渡前講習など所定の手続きを経る必要があり、

一週間程かかりますが、これは一時的な感情に流されて飼い始めることを防ぐ意味もあります。

 

家族として迎えた動物を飼育中に安易な理由で捨てたりせず、最期まで責任をもって世話をする「終生飼養」を、

新たな飼い主さんが徹底できるよう指導が行われているのです。

 

 

那覇市では、以前から動物愛護に関する事業は行っていましたが、中核市となった平成25年から本格的にスタートし、

保護動物を可能な限り譲渡することで殺処分数を減らす取り組みを進めています。

 

これにより、平成24年度に406匹だった那覇市の猫の処分数は、27年度には237匹となりました。

正確には、237匹のうち事故による怪我や病気など保護している間に死亡してしまった猫が148匹と半数以上にのぼります。

 

自治体も尽力していますが、すべての命を助けることはできないのが現状です。

 

エコマール那覇を訪れる譲渡希望者もまだまだ少なく、引き取られる猫は月に多くて2~3匹だそうです。

那覇市在住でねこの飼育を予定している方には、ぜひ「エコマール那覇で保護猫を迎える」ことも選択肢に入れてほしいと思います。

 

また、那覇市の譲渡事業に協力できるボランティア団体や個人ボランティアの募集もあります。

こちらは市外からも応募できるので、新しい飼い主さんが見つかるまでの一時預かりなど可能な方は問い合わせてみてください。

 

那覇市環境衛生課

▼訪問前にまずはお電話を! 

TEL:098-951-1530

住所:沖縄県南風原町字新川641 

エコマール那覇プラザ棟4階

見学可能時間:9時~16時

▼手続き等の詳細はこちら

HP:那覇市環境衛生課/譲渡に関すること

現在新しい飼い主さん募集中のねこちゃん詳細 


 

テキスト・写真/伊藤玉緒(Write&)